さくらのように

適当に日々生きる

嫁いびりする人の心理って少しだけ分かる

自分はXジェンダーの人で男でもあり女でもある。体は男だから見た目はおっさんだ。だけど自分に子供が産めない事を随分長い間悩んでいた。今でもたまぁに考えてパニックになってしまうが、前ほどでもない。

 

自分自身を受け入れて少し時間が経って色々なものが見えてきた。その中の一つに「嫁いびり」というものだ。

可愛い息子の嫁をいじめる意地悪ばあさんの気持ちが少しだけ分かってしまっただの。これは分からなくてもいい事だろうけど、自分の中の悪い部分がニョキニョキと芽を出したのだ。

 

「自分が女の体で子供が産めたらな」とそんな妄想をたまに思ことがある。私の中の妄想では4人家族である。

家は葛西臨海公園の近くの集合マンションで、自分、旦那、長男、長女の構成だ。

そこでの私は主婦をしながら家で生き生きと働いている。たまには子供とも喧嘩しながらだが幸せいっぱいの家族である。

 

ふと長男が彼女を連れてくる妄想に入った時である。何故か怒りが収まらなかった。長女の場合は「ヒューヒュー!!あんた学生なんだからまだ子供はダメよ」なんて余裕が言える妄想であるが、長男の場合は怒りだけだった。

妄想の中の自分は長男の部屋の前で掃除機するふりしながらドアに耳を当てて中の様子を伺っているのだ。

それからさらに年月が過ぎた妄想で結婚の話である。その時は怒りよりも悲しみが襲ってきた。長女は「あんたもいよいよ嫁ぐのね」なんて言いながら涙を流しているのだが長男の場合は違う。

年月を過ぎる妄想の中で私はドンドン悪魔のようになっているのだ。悲しくも私は最終的には本当の悪魔よりも悪魔になっていってしまっているのだ。

 

フト我に返ると「男に産まれて良かったんだな」と改めて思った。きっと私がお姑だったらお嫁さんに意地悪するのが目に見えているからだ。

 

こんな私だけど一つ言いたい事がある。男性よ自分の嫁は守らないといけない。話は自分の両親より嫁を信じたほうがいい。

そんな私の独り言である。